【宝を探しに】2
タッタッ…。
崇は走っていた。
「この地図通りに行くと…。」
崇はとうとう、バツ印のところに着いた。
「何もないじゃん…。」
崇は後ろを向いた。
すると…。
「なんだよ。ここは…。」
その後ろには大きな湖があった。
「こんな湖あったかな…?てか、俺あっちの道から着たのに…。家帰れねーじゃん。」
その近くにはボートがあった。
「あ!あれを使って…。」
崇はボートを使い、湖の上を渡ろうした。
湖でボートをこいでいると、不思議なことが起きた。
「てか、でかすぎねーか?この湖。辺りが水面ばっかじゃねーか。」
すると、崇の後ろに小さな波がきた。
「なんだ?ここ湖だぞ?そんな大きい風も吹いてないしな…。」
崇はやたらと独り言が多い。
「あ!やった!やっと渡れる!」
陸が見えてきた。
崇がその陸に上がった。
「あっ…。あれ?」
しかし、その陸はとても小さな島だった。
その島は木が少なく、運動場の広さよりも少し小さいくらいだった。
「こ…。ここどこだよ…。」
「ここは宝島。」
崇は不思議そうに言うと、後ろから少女の声が聞こえた。
崇は後ろを振り向いた。
「誰だ!」
「私?私は『ライ・ロイジャース』ここでずっと誰かが来るのを待ってたの。」
「何で…。待ってんだよ…。てか、ここどこだよ!」
「ここ?ここは『宝島』宝箱がこの島のどこかにあるわ。」
「宝がどうとか知らねえけど、とりあえず俺を家に帰られろよ!」
「やだぁ。だってあなたは宝を探しにここにきたんでしょ?」
「はあ?意味不明だし。」
「じゃあ、その手に持ってる地図は何?」
崇は慌てて地図をポケットに入れた。
「とにかく、宝を探しに行きましょう!」
「何がなんだか知らねえけど、着いてってやるよ。」
「ふふ。そういうと思った。」
ライは歩き始めた。
崇はライについっていった。
「あ、ちょっとここで待ってて。」
「何だよ。」
ライは走って行った。
そして、何かを探していた。
その何かを見つけ、拾い、崇のところへ戻ってきた。
「はい。」
ライは崇に棒のような物を渡した。
「なんだよ…。これ…。」
「これは、ステッキ。頭の上から下に降ると、星が出てくるわ。」
「ふっ…。なんか可愛いな。」
「全然可愛くないわよ。むしろそのステッキ怖い。」
ライは歩き始めた。
「おい!ちょっと待てよ!」
「何?」
ライは立ち止まって、崇の方を振り向いた。
「いや、なんでもない!今そっちへ行くから!」
崇はライの方に走り始めた。
続く