【宝を探しに】1

2月2日の放課後。


「た〜か〜。」

「なんだよ…。」

「君って宝とか興味ある?」

「そんなん興味ねぇよ。」

「実はさ…。僕。宝の地図持ってんだよね…。」

「まじで!?」

「あれ〜?興味ありありじゃ〜ん?」

「うっ…!うっせえな!」

「欲しい?」

「いらねえよ。ていうか持ってないだろ?」

「持ってるよ!ほら!」

涼はすごく古いそうな地図をランドセルから出した。

「どうせ、あれだろ?『偽物でした〜』的な感じだろ?」

「それはどうかな?はい!あげる。」

涼は崇の頭の上に地図を乗せて、帰って行った。

「なんだよ…。あいつ…。」

次の日。

担任の山田先生が来てこう言った。

「えーと。今日から清水は入院するらしい。」

「えー!なんでだよ!」

クラスで人気物の大樹が言う。

「…。うーん。まぁ、先生もよくわからないが…。うん…。」

教室は変な空気になった。

「もしかして、涼死ぬ病気なんじゃねーの?」

大樹がまた、変なことを言う。

このとき崇は、

「どうして、親友の俺にそんなかこと言わねえんだよ…!」

と心の中で叫んでいた。

放課後。崇は家に帰り、涼に貰った、地図を広げた。

よく見ると赤いバツが書いている。

きっとそこが宝の場所なんだろう。

「あれ?ここって…?」

よくよく見ると、そこは学校の周辺の場所に似ていた。

崇は走り出した。

そして、学校に着いた。

「確か、場所は裏山だったはず!」

崇は裏山に向かって走った。



続く